~自作PCに挑戦しよう~ マザーボードの選び方

 2017/06/22 初版


はじめに

マザーボードは各パーツを繋ぐ電子基板です。

どのCPUを選ぶかによって対応するマザーボードの種類が変わるので、CPUを決めた後に選ぶと良さそうです。

 

サイズに関していくつかの規格(フォームファクタ)があり、だいたいそれに沿って作られています。

PCケースのサイズとの兼ね合いや、拡張性の面から製品を絞り込んていきます。


フォームファクタ

フォームファクタとは、主要部品の寸法やネジの位置などを定めた規格でいくつかあります。

マザーボードやPCケースや電源ユニットは、この規格を合わせて選ぶことでうまく組み上げる事が出来るようになっています。

 

規格

概要
ATX

上限サイズは305×244mm
拡張スロット数は最大7本

サイズが大きい分拡張性は高い

Micro ATX

上限サイズは244×244mm
拡張スロット数は最大4本

拡張性を減らした分小型なPCを作れる

Mini ITX

上限サイズは170×170mm
拡張スロット数は最大1本
拡張性は限られるがオシャレなPCケースが多い


CPUソケット

CPUソケットとは、マザーボード上のCPUを装着する部分の事です。

CPUのメーカーによって形が違います。

同じメーカーでも、CPUのアーキテクチャが変わるとCPUソケットの形が変わる事もあります。

 

マザーボードを選ぶうえで、CPUとCPUソケットの規格を合わせる事は絶対条件です。

 

 

CPUソケットには名前がついていて、例えばIntelの第6世代・第7世代のCPUを使う場合「LGA1151」というソケットになります。

※Intel第8世代や第9世代も「LGA1151」というソケットを使いますが、チップセットがCPUの世代に対応したものである必要があります。CPUとチップセットの対応をよく確認して選びましょう。


チップセット

チップセットはマザーボードの中で最も重要な部分で、メモリやストレージやUSBなどの接続をコントロールする電子回路です。

このチップセットによって、接続できるパーツの規格や接続数の最大が決まります。

 

マザーボードは様々なメーカーから発売されていますが、そこで使われるチップセットはCPUと同じメーカーのものを選ぶという感じになります。

 

 

Intelのチップセットの場合、[アルファベット][2~3桁の数値]という感じで名前が付けられています。

 

CPUのアーキテクチャが新しい世代になるのに合わせてチップセットも対応するモデルが登場します。

[2~3桁の数値]の部分は世代に合わせて付けられているようです。

 

[アルファベット]の部分はでおおまかな利用用途が判断できるようになっています。

  • Z   ・・・ 多機能
  • H   ・・・ 値段を抑えて充実した機能
  • B   ・・・ ビジネス用途で低価格

製品

多くのメーカーから沢山の製品が販売されているマザーボードですが、チップセットやフォームファクターが決まってくれば、選べる製品はだいぶ絞られると思います。

 

メモリスロットや拡張スロットの数だったり、画面出力の端子などを比較しながら選んでいきます。

有線LAN機能はほとんどの製品に備わっていますが、無線LANも搭載する製品もあったりします。